人間の身体は100%食べたもので出来ています。食べたものは小さな分子になって、身体の部品となる為に再編成されて身体に吸収されていきます。再編成のことを「代謝」といい、人間の身体には3000~5000種類の代謝があると言われています。数字がはっきりしないのは、実はまだまだ分からないことだらけだなのだそうです。60兆個の細胞にめがけて代謝が行われていると思うと、とてつもない数の代謝が繰り返されているということがイメージできますね。
代謝のきっかけを作るのは酵素ですが、その酵素さえも栄養素で出来ていて、様々な種類があるのです。それぞれの場面で必要な栄養素は全て異なります。一つの栄養素で完結するものでは無く、必ず複数の栄養素がチームを作って活躍します。健康レベルを上げるということは、栄養素を上手に摂って代謝の完成度を高めるということに他なりません。
栄養の欠乏から病気に至るロジックはたくさんあります。医療機関は私たちを守ってくれる大切な社会資本ではありますが、最初から頼るのでは無く、まずは栄養素の理解を少し深め、自分の食事に目をむけることが最も大事なことではないでしょうか。
予防医学につながることですが、「三石巌:みついしいわお」という人は栄養学と生物学を結び付けたような【分子栄養学】を構築された偉大な学者です。読みやすい著書もたくさん出されていますので、ぜひ読んでみてください。